農園について
Amanatsu Tenma Farm
雨の多い尾鷲の山あいで、自然の力をじっくり引き出しながら育てた甘夏。
しっとりとした果実には、この土地ならではのやさしい酸味と、みずみずしい香りが詰まっています。
季節のめぐりとともに味わう、尾鷲の恵みをお届けします。
About us農園について
Amanatsu Tenma Farmは、三重県尾鷲市・南浦の天満地区にある小さな農園です。
2021年、大阪から移住し、耕作放棄地となっていた甘夏畑の再生から私たちの挑戦は始まりました。手入れされなくなった畑に、もう一度光を当て、土を整え、樹と向き合い続ける日々。時間をかけて少しずつ、畑は息を吹き返し、甘夏も力強く実るようになりました。
栽培は、有機JAS認証制度 を取得。
農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を最大限に引き出す「DOHO STYLE農法」で育てています。
そうして生まれる甘夏は、香り高く、しっかりとした味わい。
ひと口で、自然の力強さとやさしさが広がります。
また、この味をもっと身近に楽しんでいただけるよう、100%ジュースなどの加工品も展開。地域の魅力とともにお届けしています。
私たちが目指しているのは、ただ美味しい甘夏をつくることではありません。この土地の味を未来へつなぎ、次の担い手が育つ農業のかたちを残していくことが私たちの願いです。
海と山に抱かれた尾鷲の自然の中で育った甘夏を、ぜひ一度、味わってみてください。


Owase city尾鷲市の特長
- 熊野灘に抱かれたまち・尾鷲市の魅力
- 三重県南部に位置する尾鷲市(おわせし)は、紀伊半島の豊かな自然とともに生きるまちです。熊野古道をはじめとする歴史ある文化、山と海が迫る独特の地形、そして日本有数の雨の多さで知られる気候。そのすべてが、尾鷲の暮らしと産業を形づくっています。
- 地形の特長
- 尾鷲市は紀伊半島の南東部、熊野灘に面した港町です。背後には紀伊山地がそびえ、海と山がすぐ近くに迫る「リアス海岸」の風景が広がります。細かな湾や入江が連なり、港や漁場として恵みをもたらしてきました。山間部は急峻で平地が少なく、昔から人々は狭い土地を工夫しながら暮らしてきました。
- 天候と気候
- 尾鷲といえば「日本有数の雨のまち」として有名です。年間降水量は4,000mm前後に達し、これは国内トップクラス。湿潤な気候は山を濃い緑に包み、豊かな森林を育みます。雨が多い一方で、冬は比較的温暖で雪も少なく、柑橘類の栽培や漁業には適した環境といえます。
- 農業
- 尾鷲市の農業は、多雨と温暖な気候に支えられています。豊富な雨は山の緑と肥沃な土を育み、果樹や茶の栽培に適した環境をつくります。冬も温暖で病害に強く、年間を通じて安定した収穫が可能です。耕地は限られますが、自然の恵みを活かした小規模農業が営まれています。
- 漁業
- 尾鷲のもうひとつの柱は漁業。熊野灘に面したリアス海岸は、天然の良港と豊かな漁場を生み出しました。マグロやブリなど多彩な魚種が水揚げされ、干物や加工品の文化も根づいています。近年は養殖も盛んで、マダイやシマアジは高く評価されています。

Amanatsu history尾鷲甘夏の歴史
- 甘夏みかんの発祥
- 甘夏(正式名称:川野夏橙)は、1940年代に大分県で偶然発見された、夏みかんの枝変わり品種です。その後、熊本県などで改良が重ねられ、酸味がやわらかく甘みのある、食べやすい柑橘として全国へ広がっていきました。
- 尾鷲での導入
- 1960年代、温暖な気候と黒潮の恵みを受ける三重県尾鷲市にも甘夏が導入されました。
しかし尾鷲の土地は急斜面が多く、決して農業に適した環境ではありません。
それでも当時の生産者たちは、山を切り拓き、石を積み、段々畑を築きながら、一本一本の甘夏を植えていきました。こうして人の手による開拓によって、尾鷲の甘夏づくりは始まりました。
さらに、甘夏の名付け親として知られる鶴田源志さんから直接栽培技術を学び、その知恵と技術を受け継ぎながら、尾鷲の風土に合った栽培方法へと発展していきました。
自然の力と人の技術、その両方が重なり合うことで、尾鷲ならではの甘夏が育まれていきます。
- 「尾鷲甘夏」としてのブランド化
- 海からの潮風と、尾鷲特有のたっぷりと降り注ぐ雨。この豊かな雨は、山にしみ込み、やがてミネラルを含んだ水となって畑へと届きます。その恵みをたっぷりと吸い上げて育つ甘夏は、みずみずしく、果汁あふれる味わいに仕上がります。こうした自然環境の中で育つ甘夏は、香り高く、酸味と甘みのバランスに優れた味わいへと育ちました。その品質の高さが評価され、1970年代から80年代にかけて「尾鷲甘夏」としてブランド化。地域を代表する特産品として、多くの人に親しまれる存在となりました。
- 「尾鷲⽢夏」の歴史を次世代に…
- しかし近年、生産者の高齢化や後継者不足により、栽培は減少。耕作放棄地も増え、現在の生産量は最盛期の2割以下にまで落ち込み、市場に出回る量も少なくなってきています。それでも、この甘夏には、開拓から守り続けてきた人々の想いが詰まっています。そして今、尾鷲市はオーガニックビレッジ宣言を掲げ、有機農業の推進に取り組んでいます。農薬や化学肥料に頼らない農業へと転換することで、地球環境にやさしく、持続可能な農業を実現する。そして、安心・安全な甘夏を育てることで、生産者の所得向上にもつなげていく――。私たちはその流れの中で、歴史ある甘夏づくりをもう一度この土地に根付かせ、次の世代へとつないでいきます。尾鷲で生まれ、育まれてきたこの味を、未来へ。
